医院コラム
インプラントは「自分の歯のように噛める」「残存した歯への影響がない」など様々なメリットがあります。
しかし、なかには「骨が薄い」ことで、他の歯科医院ではインプラント治療を断られる方もいらっしゃいます。
こちらでは、なぜ骨が薄いとインプラント治療を断られるのか、その理由をご説明いたします。
インプラント治療は歯槽骨に人工歯根であるインプラントを埋め込みます。
インプラントの直径はものにもよりますが4mm前後あり、土台となる歯槽骨の厚さや幅が足りないとインプラントが骨に収まりません。
そのため、骨の厚さや高さが足りないと一般歯科ではインプラント治療を断られてしまうのです。

日本人は西洋の方と比べると、総じて骨の形や薄さが違います。西洋の方の顎の骨は頑丈で横方向にもゆとりがあるのに対し、日本人の顎の骨は華奢で狭く、さらに厚みも薄いです。
そもそもインプラントはヨーロッパで誕生したものですから、西洋の方よりも骨が華奢で薄い日本人には対応できないことがあるのです。

歯周病も歯槽骨が薄くなる原因です。
歯周病の初期段階では歯周組織が菌に感染して炎症が生じ、進行すると菌が毒素をだし、その毒素が歯槽骨を溶かして吸収しはじめます。
歯が抜け落ちるほどの重度の歯周病であるほど、骨の吸収もかなり進行し、骨の厚さも薄くなります。
失った歯の機能を補う治療法の入れ歯ですが、合わないものを使い続けると顎の骨が薄くなることがあります。
合わない入れ歯は顎の骨に必要以上に大きな圧力がかかり、骨が吸収されて薄くなってしまうのです。
上記でご紹介した原因以外にも顎骨の奥にある上顎洞(サイナス)に歯槽骨が吸収されて、顎の骨が薄くなることもあります。では、インプラント治療を断られたらもう諦めるしかないのでしょうか。
しかし、たとえ骨が薄い方であっても決してインプラント治療が不可能なわけではないのです。
インプラントを10年20年と長く維持させるためには、上記のメンテナンスが欠かせません。
山口県宇部市にある当院は、インプラント治療、歯周病治療、矯正・審美を中心に行っている歯科医院です。
インプラント治療後はインプラントを長持ちさせるために、定期メンテナンスと検査を行います。
また、骨移植をするサイナスリフトも行っていますので、他の歯科医院でインプラント治療を断られた方もお気軽にご相談下さい。