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カリソルブ治療

カリソルブ治療
カリソルブ治療の概要

カリソルブ治療は虫歯になってしまった部分に、薬剤を塗布して溶かす治療法です。溶かされた虫歯は手用器具を使って取り除きます。使用する薬剤は虫歯になっている部分にしか作用しないので、今までの治療と違って健康な歯質を削ること無く、最大限残すことができる虫歯の治療法です。
カリソルブ治療に使用する薬剤には「次亜塩素酸ナトリウム」と「アミノ酸」が使われています。次亜塩素酸ナトリウムは歯科ではよく殺菌のために使われますが、カリソルブ治療では虫歯の部分に作用して溶かします。アミノ酸は三種類配合されており、健康な歯質への攻撃的な作用を抑える働きをしています。

カリソルブ治療の具体的な流れ

①次亜塩素酸ナトリウム0.5%と3種類のアミノ酸が主成分の薬剤を虫歯に塗布し、30秒間待ちます。

②軟らかくなった虫歯部分を先に刃がついていない特殊な手用器具で慎重に取り除いていきます。この作業を何度か繰り返し、完全に虫歯を除去します。

③虫歯を完全に除去した後、プラスチックや金属の詰め物をして、治療が完了します。

カリソルブ治療の適応となるむし歯

カリソルブ治療が行なわれるのは、このうちのC1およびC2段階のむし歯です。
C3は、歯の神経の治療が必要となり、C4は抜歯を視野に入れるほどのむし歯になります。C3以降のむし歯にはカリソルブ治療は行なうことは出来ません。
また、むし歯の出来た位置によっては、薬剤が入れにくいため、カリソルブ治療が受けられないこともあります。 例えば、歯の隣り合う面(隣接面といいます。)に出来たむし歯の場合は、薬剤を入れようとしても流れ出てしまうため、C1やC2であっても適応外となることがあります。

カリソルブ治療のメリット

カリソルブ治療は、従来の削る虫歯治療に比べ、さまざまなメリットがあります。

①治療時の痛みが少なく麻酔を使わない治療が可能です。そのため麻酔ができない子供や高齢者の方にも有効です。

②歯の神経を残せる可能性が高い治療です。カリソルブ治療は虫歯になっている部分のみを取り除くことができるので、今まで神経を残すことができなかった深い虫歯でも神経を残せる可能性が高くなります。

③歯医者特有の音や振動などによる恐怖感がないので歯科恐怖症の方も安心して静かな治療ができます。

④薬剤で柔らかくなるのは虫歯に侵された部分だけなので、健康な歯を最大限残すことができます。

カリソルブ治療のデメリット

①従来の虫歯治療より1回の治療時間が長くなります。今までの虫歯治療では、ドリルを使って削っていくため、あっという間に虫歯の部分を除去できました。 カリソルブ治療は薬剤を虫歯になっている部分にゆっくりと作用させます。ですから、通常の虫歯治療のおよそ2~10倍の治療時間がかかると考えられます。

②カリソルブは溶けた歯を除去するために虫歯の穴にアプローチする必要があるため、虫歯の入り口が小さくて中で大きくなっている場合は、器具が届かないため入り口を削って広げないといけません。つまり、歯を削らないといけない場合もあります。